- 話すのが苦手な人
- コミュ力に自身のない人
- 社会人になって間もない人
ビジネスシーンにおいて「社交辞令」はつきものですが、相手が ”本心で言ってるのかわからない”、逆に ”真に受けてほしくない” などとストレスを感じることもしばしば。
たしかに面倒なこともありますが、社交辞令には「私はあなたの敵ではありませんよ」といった心理効果も含まれています。
顧客や取引先となれば、ネガティブな要素をできるだけ取り除くのは当然。社交辞令とは、コミュニケーションを図る1つのテクニックです。
だからこそ、相手に ”ストレスを与えない” ようサラッと使いこなすことがポイント。それでは、実際に使われる「社交辞令」の例を取り上げながら紹介していきます。
【その1】ご活躍との噂を伺っております
ご活躍との噂を伺っております
ご活躍のご様子で安心いたしました
風の噂や、なんとなく ”動向” を知っている相手に「お世辞」をこめて使われるフレーズで、「お久しぶりです」のあとに用いるとよいでしょう。
一方で、まったく噂を聞かない場合や、悪い噂しか聞かない場合は「嫌味」に聞こえてしまうので注意してください。
【その2】いつまでもお変わりありませんね
いつまでもお変わりありませんね
お元気そうでなによりです
年輩の人が、いつまでも ”元気” でいることを喜ぶフレーズで、ずいぶん長い間会ってない場面でよく使われます。
めっきり老け込んで見えても「老けましたね」とは口にしてはいけません。本人が自覚してない場合もありますし、自覚していても「変わらない」と言われるのはうれしいものです。
【その3】その後いかかですか
その後いかかですか
その後、体調はいかかですか
久しぶりに再会したときに ”ご機嫌伺い” として使われるフレーズで、趣味などの話をしていたら「その後、釣りのほうはいかがですか」などと覚えていることをアピールすることもできます。
共通した話題がないときは、「その後、お仕事のほうはいかがですか」といえば、場をもたせるのにも便利なフレーズです。
【その4】その節は、お世話になりました
その節は、お世話になりました
その節は、たいへん勉強になりました
ごちそうになったり、仕事でお世話になった場合、次回会ったときにもう一度 ”感謝の気持ち” を伝えておくと好感度はぐんと上がります。
また、取引先や目上の人から小言をもらったときにも使えるフレーズで、「言いすぎたかな」と不安に思っている相手を安心させる効果もあります。
【その5】いつもうちの〇〇がごやっかいになりまして
いつもうちの〇〇がごやっかいになりまして
いつもうちの〇〇がお世話になりまして
自分の後輩や部下がお世話になっている取引先や目上の人に、”お礼” を伝えるときに使われるフレーズです。
親しみを感じてもらうには、「お世話になりまして」よりは「やっかいになりまして」と少しくだけた表現のほうが雰囲気を演出できます。
【その6】ぜひお立ち寄りください
近くを通った際は、ぜひお立ち寄りください
またお越しいただく日を楽しみにしております
取引先の相手など、自社への来社を ”お誘い” するときに使われるフレーズで、手紙やハガキにもよく用いられます。
実際はすぐ訪問することはないので、話の流れでさらっと言う程度にしておけば、相手も社交辞令ととらえてお互いストレスを感じなくてすみます。
【その7】いいことを教えていただきました
いいことを教えていただきました
これは勉強になりますね
上司や取引先などから、役立つ ”情報” を聞いたときに使えるフレーズで、「さっそく試してみます」「勉強になります」と続けるとよいでしょう。
すでに知っている情報でも、知らないフリをして相手を立てるのも大人の態度です。機嫌を損ねて口を閉じられると、有益な情報まで聞けなくなってしまいます。
【その8】当日は、よろしくお願いいたします
当日はよろしくお願いします
当日はお世話になります
交流会やイベントに ”招待” されたときに使われるフレーズで、招待状なら肉筆でひと言添えておくと丁寧な印象を与えることができます。
このような言葉は、幹事をねぎらう気持ちを伝えることができるので、「では、当日」などと省略しないように気をつけましょう。
【その9】いずれ改めてお礼に伺います
いずれ改めてお礼に伺います
後日、改めてご挨拶に伺います
ビジネスで格別な協力をもらっていたときは、あらためて ”お礼” をしなければ失礼にあたるケースがあります。
社交辞令だとしても、感謝の言葉をいったあと、つけ加えて伝えておきたいフレーズです。(もちろん、後日ちゃんとお礼に伺ったほうが信頼関係は築けます)
【その10】これにこりずに、またよろしくお願いします
これにこりずに、またよろしくお願いします
これにこりずに、またお誘いください
ビジネスというよりは、プライベートのイベントなどで何かを ”手伝ってもらった” ときに使われる社交辞令です。
たとえば、「おかげさまで本日は最後までやり遂げることができました。これにこりずに・・・」 のように用いられます。
しかし、自腹を切らせたり、かなりの負担をかけた場合は失礼になるので注意しましょう。
まとめ
料理で油を使って炒めると、鍋に具材がくっつかないだけでなく、口当たりがまろやかになったり、風味が出たりと良い効果が生まれます。
ただし、油をギトギトになるまで使うと、胃がもたれて気分が悪くなりますよね。
社交辞令は料理でいう油。 コミュニケーションを円滑にする「潤滑油」のような役割ですので、適度に使っていくことがポイントです。
面倒だと思う人や、話が苦手な人は、人間関係が焦げつく前に身につけておくいいでしょう。
ー くらしと仕事をワンランク上に ー
以上、YAKUMO(@yakumostyle)でした。
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