- 相手を味方につけたい人
- 目上の人の協力を得たい人
- お願いするのが苦手な人
ビジネスにおいて味方がいることは、仕事をしやすくなったり、チャンスを掴みやすくなるメリットがあります。
味方をつけるために大切なこと、それは ”伝えかた”。
ありがちなのが、むやみに情報量を増やしては相手を混乱させたり、熱意はわかるけど結局なにが言いたいのかわからないパターン、、、。
これでは、あなたの性格や行動に問題がなくても、なかなか人を味方につけることはできません。
さらに言うと、”伝える” ことは 「人を動かす」こと。 これを意識しないかぎり、他人を味方につけることできません。(コミュ力が高い人は自然と身についていたりしますが)
人を動かすことなんでデキない!と思う人は、仕事中の自分をよーく思い返してみてください。無意識のうちに、あなたは他人に動かされてますし、他人を動かしていることがあります。
さて、この記事では「相手を味方にする5つのテクニック」を紹介していきます。職場の上司や同僚だけでなく、顧客に対しても効果がありますので、覚えておいて損はないでしょう。
【その1】あなたの『味方』にすべき人か?
”敵の敵は味方” と言うように、利害が一致すれば人は好んで協力するようになります。ビジネスにおいても同じで、誰かを味方につけたいなら「利害関係」が最大のポイントです。
あなたのアイデアや提案によって、相手にメリットがあるのかをよーく考えることが大切です。たとえば、こんな場合はどうでしょうか。
組む相手を『見極める』こと。
営業部のAさんは、残業や休日出勤が多く家族となかなか過ごせないと悩んでいます。せめて残業をなくせたら!と思い切って上司に「NO!残業デー」を提案します。
残念ながら、これは失敗する典型的なパターン。相手を間違えてます。
ほとんどの上司は高確率で、「売上落ちたらどうするの?」「キミが管理してくれるの?」「考えとくよ」などと協力する素振りもみせないでしょう。
では、どうすればいいのでしょうか?
もっと『視野』を広げよう。
Aさんの上司は残業しなくて済んだら嬉しいでしょうが、一方で部署の実績が落ちてしまえば自分の評価にも関わるのでいい顔はしません。
この場合、「利害関係」が一致する人は誰か考えてみてください。
となれば、人事部や総務部はどうでしょうか? 他部署の担当者であればAさんの提案を採用することで、自分の評価にもつながると考えてくれるかもしれません。
Aさんの直属の上司と敵対する相手、つまり ”敵の敵は味方”ということ。必ずしも、あなたの近くにいる人が味方になるとは限らないワケです。
まずは、”誰と組めば話を進めやすくなるのか” を見極めることが大前提。相手を味方につけるための、最初のテクニックになります。
【その2】あなたは一体『何者』なのか?
はじめに、”伝える” ことは 「人を動かす」ことだといいました。しかし、あなたの話を聞いてもらわないことには何も生まれません。
相手を見極めたなら、つぎのステップは人間関係を作ること。まずは、自分から相手を信じて「自分が何者か」を素直に伝えることが大切です。
『単純接触効果』なら誰でもできる。
単純接触効果(ザイアンス効果)・・・あることを何度も見たり聞いたりすることで、違和感がなくなりポジティブな印象が芽生える効果。CMや選挙運動などが良い例です。
心理学用語の「単純接触効果」は聞いたことがあるのではないでしょうか?
相手を味方にしようと思えば、信頼関係を築くことは必須です。定期的にクライアントや取引先を訪問する営業マンは理に適っているわけですね。
関連記事:『うまく立ち回る人』だけが知ってる ”魔法の一言” 10フレーズ紹介!【心理術】
会話の内容は『どうでもいいこと』で十分です。
メールだけのやりとりなのに、担当者になぜか親近感が湧くような経験はありませんか?
マッチングアプリなど、チャット(文章)や電話だけのやりとりも当てはまりますね。(今じゃメル友は聞かないようになりましたが 苦笑)
単純接触効果は、直接顔を合わせるだけなく、電話、メール、チャットなど、接触する回数を増やすことで効果が発揮されます。
友だちと仲良くなるのに、損得を気にして話しませんよね? ビジネスでもまったく同じで、どうでもいい話のほうが人間味が伝わって信頼関係を築きやすいものです。
【その3】ジワジワ効いてくる『魔法の言葉』!
頻繁にミスをする人や、肝心なときにヘマをする人と、一緒にビジネスはしたいとは思いませんし、なるべくなら避けたいものです。
そんな人達に共通して足りてないものが「気配り」です。
モテる人の特徴で ”気配り上手” などと取りあげられますが、人を惹きつけるための必須テクニックでもあります。
相手が『困るまえ』に声をかける。
相手が苦手なことや、困ることを事前に察知した「やっておきますね」という言葉は効果的で、積み重なるとボディブローのように深く届きます。
たとえば、相手と移動するとき「アクセス調べておきますね」だったり、食事なら「〇〇駅周辺で探しておきますね」などと、すでに出来ているなら問題ないでしょう。
協力してもらいたい、味方になってもらいたいと信頼関係を築くなら、相手の時間を奪わないよう気配りましょう。
『返報性の原理』が効いてくる。
返報性の原理・・・人から好意ある施しを受けたり、親切にされたとき、それ以上の好意や親切をお返ししたいと思う心理。スーパーの試食やバレンタインなどが良い例です。
人によって効果にバラつきがありますが、相手の心理には「返報性の原理」が働くので、自然とあなたに協力するようになってきます。
まさに ”日頃のおこない” とはこのこと(苦笑) 気配りとは、成功するための種まきのようなものです。
【その4】たった『一言』が相手を引き寄せる
人は「嫌いな人」の話をちゃんと聞こうとはしません。逆に、「自分に好意的な人」を嫌いにはなりにくい性質があります。
つまり、相手を味方にしたいなら、まず自分から好意や敬意をしめすことです。いいかえれば、相手の「自尊心」をくすぐるテクニックでもあります。
他の人より大切にしている、頼りにしていると相手に伝えることは、人間関係を築くうえで大切なアプローチです。
たった一言そえるだけ。
自分から敬意をしめすといってもなあ、、、と身構えなくても大丈夫です。つぎのように、会話の中で一言そえてあげることで自然に使うことができます。
- 〇〇さんの噂はうかがっておりました
- 〇〇さんに一番に話を聞いてもらいたく
- 〇〇さんだけに提案したく
周囲の協力によってビジネスを成功させている経営者は、必ずといっていいほど「相手を好きになる」ことを意識しています。
だからこそ、相手に対する敬意の伝えかたが上手く、味方を増やすことに長けているわけです。
『スリーパー効果』が効いてくる。
スリーパー効果・・・信憑性の低かった説得内容が、時間が経つにつれて信用するようになる現象。チャラ男が「好きだ」と言い続け、はじめは信用しなかった女性が、しだいに「好きだ」という言葉を信じはじめてしまう。
なかには「うまいこと言うねえ」と疑いの反応をしめす人もいますが、まったく気にすることはありません。
自尊心をくすぐられて悪い気になる人はいませんし、内心では「話を聞いてみようか」と心のガードをゆるめてしまうものです。
神経質な相手は、長期的にアプローチを続けていきましょう。スリーパー効果により、徐々にあなたを信用することが期待できます。
【その5】こうして『本気度』が相手に届く!
さて、人間関係を築けたならもうひと押しですが、あなたは自分の「本気度」を相手にアピールしたいときどう伝えてますか?
むずかしいですよね(苦笑)では、質問を変えましょう。
あなたが誰かに協力してほしいと頼まれたとき、情報として何が知りですか? もっというと、何をもって判断するかが決め手ではないでしょうか。
人との『違い』が効果的です。
あなたが「本気なんです!」と言ったところで、相手には伝わりません。わかりやすく伝えるには「ほかと比較」することです。
他の人がやってない工夫をしていたり、別の企業が出せないような好条件を提示することで、やっとあなたの「本気度」を感じることができます(苦笑)
リクルート創業者 江副浩正氏の「人と同じことをやっても全く無意味だ。人のやらないことをやるべきだ。」という言葉にも通じますね。
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行動を起こせば『説得力』が増す。
- 〇〇さんがそう言ってました
- 一応、指摘はしたのですが
- 〇〇さんが言うならやってもいいです
このような発言は、自分から「本気ではない」と相手に宣言しているようなもので、誰かを味方につけるどころか遠ざけてしまいます。
たとえば、このように続いたらどうでしょうか?
〇〇さんがそう言ってましたので調査したところ、✕✕ということがわかりました。現在、手配を進めております。
行動は説得力をさらに増し、他の人がやらなければなお「本気度」がきわ立ちます。前述した「気配り」の延長ともいえます。
ほかとの違いがわかれば、相手もリアクションを起こしやすくなるので、「協力してみよう」と思いはじめるのです。
ここから、「人を味方につけ、人を動かす」ことがはじまりです。
まとめ
ポイントをまとめると、こんな感じです。
- 組む相手を見極める
- 相手に自分をわかってもらう
- 気配りを怠らない
- 相手を好きになる
- 人との違いをしめす
「わかってるけどできてないな」と思ったのではないでしょうか?
世の中の人、ほとんどがそんなものです(苦笑) だからこそ、 実践してる人が成功を手にし、味方が増え、さらに大きなモノを手に入れていくのでしょう。
地味に思えますが、日頃の行いや、日頃の積み重ねが、大きな課題を目の前にしたときに最大の効果を発揮します。
ー くらしと仕事をワンランク上に ー
以上、YAKUMO(@yakumostyle)でした。
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