【1-3】プロジェクト・ライフサイクル|PMP試験対策

PMP試験対策
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この記事はこんな方におすすめ
  • PMP試験の受験勉強をしている方
  • プロジェクトマネージャーを目指す方
  • プロジェクトマネジメント業務に興味のある方

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この章では、プロジェクト・ライフサイクル、フェーズについて解説してきます。
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『プロジェクト・ライフサイクル』とは?

プロジェクトにはいろいろな活動の始まりと終わりが連なります。それら全体をプロジェクト・ライフサイクルと言います。プロジェクト・ライフサイクルは、複数のフェーズで区切られるので、これらの概念を覚えておきましょう。(PMP試験では、重要なポイントとなります)

ライフサイクル(Life cycle)は。日本語で「生涯課程」「生活周期」などの意味があります。プロジェクトにおいて、設計、開発、運用保守などの一連の流れをを指します。

①フェーズ

フェーズ(phase)とは、一連の活動の集まりで、主要な成果物の完成により区切られます。以下は、一般的なITプロジェクトの例です。

フェーズ(ph) 活動 成果物
ph1 要件定義 要件定義書、etc…
ph2 基本設計 基本設計書、etc…
ph3 詳細設計 詳細設計書、etc…
ph4 プログラミング プログラム、etc…
ph5 テスト テスト計画書、テスト結果報告書、etc…
ph6 運用 運用定義書、運用指示書、etc…

②フェーズの終結

各フェーズをクローズさせる終結段階には、以下をチェックして次のフェーズに進むことの是非を判断します。プロジェクトを継続するリスクが大きい場合や、プロジェクト目標が不要になった場合などには、中止の判断も行われます。

そのフェーズの主要な成果物の状況
その時点までのプロジェクト実績をレビュー
PMBOKガイドでは、フェーズの終結段階の呼び名として、「フェーズ・ゲート」「フェーズ・レビュー」「ステージ・ゲート」「中止点」等の名称を挙げています。

③フェーズの承認とファスト・トラッキング

一般的には、先行フェーズが完了(すべての成果物が承認)してから、後続フェーズが始まる直列関係のフェーズが大半ですが、先行スケジュールの成果物が承認される前に後続フェーズが開始されるファスト・トラッキング(fast tracking)が実施されるケースも少なくありません。

ファスト・トラッキングは、重複関係のフェーズにより複数のタスクを進行させるスケジュール短縮技法ですが、手直しが発生するリスクも増します。そのためファスト・トラッキングは、完了すべきタスク間に依存関係がないプロジェクトにのみ適用することが望まれます。

このほかに、常に1つのフェーズを計画して、そのフェーズの進捗中に次のフェーズを計画する反復関係のフェーズもあります。(先の見えない研究や、著しい環境変化がある場合に適用されます)

④組織によるプロジェクト・ライフサイクルの定義

プロジェクト・ライフサイクルは組織によって、フェーズの区分数、呼称が異なります。プロジェクト・ライフサイクルの定義は、組織の定常業務をプロジェクトと結びつけるためにも使われています。

⑤プロジェクト・ライフサイクルは大きく3フェーズ

一般的に、プロジェクト・ライフサイクルは次の3つにフェーズに区分できます。プロジェクトでは通常、中間フェーズで最も資源を使用します。

  1. 初期フェーズ
  2. 中間フェーズ
  3. 最終フェーズ

⑥ステークホルダーの影響力とライフサイクルの特性

ステークホルダーがプロジェクトのコストや成果物の定義に対して、最も影響力をもつのはプロジェクト開始時で、プロジェクトが進行するとこの影響力は低下します。

リスクの不確実性は初めは高く、次第に低くなります。一方で、変更コストは初めは低く次第に高くなるのが特徴です。

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4種類の『プロジェクト・ライフサイクル』とは?

プロジェクト・ライフサイクルには次の4つが挙げられます。

①予測型ライフサイクル

プロジェクトのスコープ、タイム、コストをライフサイクルの初期フェーズで決定し、計画通りにプロジェクトを進めることを重視します。

計画駆動型(Plan-driven)手法や、ウォーターフォール型とも呼ばれます。

②反復型、斬新型ライフサイクル

あるプロジェクト・フェーズにおいて、アクティビティを何回か繰り返すライフサイクル。反復型(Iterative)は、一連の繰り返しの中で成果物が作られ、残新型(Incremental)では繰り返し毎に機能が追加されます。

③適応型(アジャイル型)ライフサイクル

適応型(Adaptive)ライフサイクルは、時代の変化に対応するためにステークホルダーを巻き込みプロジェクトを進めます。スコープの定義が容易でないプロジェクトで、ステークホルダーに分割的な価値の提供ができる場合に適していると言われています。

変化駆動型(Change-driven)手法、適応型手法とも呼ばれ、反復型や斬新型より短い反復期間が特徴的です。

④ハイブリッド型ライフサイクル

予測型ライフサイクル(①)と、適応型ライフサイクル(③)の組み合わせを言います。プロジェクト計画をしっかり立て、開発工程を反復的に実施することで顧客のニーズを早く取り込み、品質を確保します。

まとめ

今回は「プロジェクト・ライフサイクル」について触れました。次回は、「プロセス郡」と「知識エリア」について解説していきます。

次回:【1-4】プロセス郡と知識エリア

ー くらしと仕事をワンランク上に ー
以上、YAKUMO(@yakumostyle)でした。

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