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『資源マネジメントの計画』とは?
資源のマネジメントの計画プロセス群では、次の2つのプロセスを行います。本ページでは、それぞれどのようなものか解説していきます。
【1】『資源マネジメント計画書』の作成とは?
資源のマネジメント計画書(Resource Management Plan)は、「プロジェクト資源の分類」「配賦」「マネジメント」「離任などのガイドライン」を提供することを目的に作成されます。
また、資源のマネジメント計画書はプロジェクトマネジメント計画書の一部であり、次のようなものが含まれます。
必要なチームと物的資源を特定して定量化する。
プロジェクトチームと物的資源の獲得方法に関するガイダンス
役割、権限、責任、コンピテンシー等を文書化
プロジェクト・チーム内の上下関係を表した図
プロジェクト・チーム資源の定義、配置、マネジメント、離任基準等のガイダンス
チーム・メンバーのトレーニング戦略についての記述
プロジェクト・チームの育成方法についての記述
プロジェクトのニーズに合わせて確実に物的資源が獲得できる、また適宜利用できる方法の記述
チーム・メンバーにいつ、どのような表彰や報奨が与えられるかの計画を記述
『資源マネジメント計画書』のインプット情報は?
資源マネジメント計画書を作成するにあたり、「プロジェクト憲章」「プロジェクトマネジメント計画書」のほか、次のものが参照されます。
①プロジェクト文書
プロジェクト文書は、次のものを指します。
②組織体の環境要因
組織体の環境要因は、資源マネジメントの計画において制約条件となることがあり、次のものが挙げられます。
③組織のプロセス資産
次のような、組織のプロセス資産を参照します。
『資源マネジメント計画書』の作成ツールと技法
資源マネジメント計画書作成のためのツールと技法として、専門家の判断や会議などのほか、以下のものが挙げられます。
①データ表現
資源マネジメントのデータ表現には、主に次のものが用いられます。
枝分かれ図として表した組織図で、組織ブレークダウン・ストラクチャー(OBS)、資源ブレークダウン・ストラクチャー(RBS)などがあります。
WBSの各要素を個人に割り当てる表で、役割分担表とも呼ばれます。上画像のように、RACIチャートにして表すこともあります。
責任、権限、コンピテンシー、資格などを文書として記述したもので、職務分掌規定なども呼ばれます。
②組織論
組織に関する考え方を学習することで、要員計画などの作成にあたって参考となる情報を獲得します。
『チーム憲章』とは?
資源マネジメントの計画のアウトプットには、資源マネジメント計画書のほか『チーム憲章』もあります。チーム憲章は、プロジェクトチームが業務を行う上でのガイドラインであり、次のものが含まれます。
【2】『アクティビティ資源の見積り』とは?
アクティビティ資源の見積り(Estimate Activity Resource)プロセスでは、アクティビティを実行するために必要な資源(人員、機器、資材)と、その必要量や必要時期を決定します。アクティビティ資源の見積りプロセスでは、次のものがアウトプットとなります。
①資源要求事項
資源に対する要求事項をまとめ、「資源の獲得」「アクティビティ所要期間の見積り」「スケジュールの作成」といったプロセスのインプットとして利用されます。
②資源ブレークダウン・ストラクチャー(RBS)
RBS(Resouce Breakdown Structure)は、利用可能な資源を「種類」や「区分」で整理して階層構造として表現したものです。
③プロジェクト文書更新版
アクティビティ属性、前提条件ログ、教訓登録簿などが該当します。
まとめ
今回は、「資源マネジメントの計画」プロセス群について触れました。次回は、「資源マネジメントの実行」プロセス群について解説していきます。
ー くらしと仕事をワンランク上に ー
以上、YAKUMO(@yakumostyle)でした。
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