- PMP試験の受験勉強をしている方
- プロジェクトマネージャーを目指す方
- プロジェクトマネジメント業務に興味のある方
『アジャイル型のスケジューリング』とは?
昨今のプロジェクトは、環境変化が早く競争が激しいビジネス社会に適応すべく、長期的なスコープを定義することが難しくなり、アジャイル型を推奨する企業も増えてきました。
ここでは、2つのアジャイル型のスケジューリングについて解説していきます。PMP試験でも、出題率が高い傾向にありますのでしっかりと理解していきましょう。
①バックログのある『反復型スケジューリング』とは?
アジャイル型では、要求事項をバックログ一覧に整理して管理します。バックログ一覧には、要求事項に対する機能や改善が必要なものに優先順位をつけられ記述されています。
優先順位付けされたバックログは、ユーザーストーリーに文書化され、ボックス化された作業期間内で開発が行われ、これが繰り返されることでプロジェクトが進行していきます。
このようなスケジューリングは、顧客にプロダクトの増分(Increment)の提供や、複数チーム間で相互依存関係がない(多数のフィーチャーを扱える)場合に適用でき、”開発のライフサイクル全体を通して変更を受け入れやすい” というメリットがあります。
②『オンデマンド・スケジューリング』とは?
オンデマンド・スケジューリングは、効率が悪くなるマルチタスクを避ける前提で、作成済みのスケジュールには依存せずに作業を進める方式です。
資源が利用可能になればバックログにある次の優先順位の作業を実施するため、要求量と作業量のバランスを重視し、チームの仕掛作業(WIP;Work In Progress)を制御するのが特徴です。
オンデマンド・スケジューリングの由来は、制約理論とリーン開発に基づき、カンバン・システムが使用されます。
トヨタの「ジャスト・イン・タイム生産方式」をルーツとし、無駄を省くという基本思想で物事を進める考え方です。
カンバン(伝票)を使って後工程から前工程に対して指示する工程管理手法で、「無駄な在庫を持たない」というトヨタの生産方式の考え方に由来します。
まとめ
今回は、「アジャイル型のスケジューリング」について触れました。次回は、「コストマネジメント」について解説していきます。
ー くらしと仕事をワンランク上に ー
以上、YAKUMO(@yakumostyle)でした。
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