この記事はこんな人にオススメ
- 記憶力を高めたい
- 忙しくて勉強する時間がない
- 話の質を濃くしたい
学校や職場など、あなたのまわりで「頭がいい人」や「頭がキレる人」を思い浮かべて下さい。
彼らは、”同じ経験”、または”同じ時間”を過ごしているはずなのに、なぜか話せる量が多くて質も高いですよね。
もちろん、DNAの影響もありますが、それだけではありません。
彼らは”あること”を意識し、なんと「インプット量を100倍」まで増やしています。
そのあることとは何か?
じつは、『心理的プレッシャー』なのです。
ご存知のように、『心理的プレッシャー』にはネガティブな一面があります。
しかし、うまく利用すれば人間の可能性を引き出すことができます。
たとえば、
「ふだん、忙しくて時間がとれない」
「よく、人前で話すことが多い」
「テスト前で、たくさん覚えることがある」
こんなときでも、効率的にインプットの「量」や「質」を高められます。
では、どのようにして『心理的プレッシャー』を使うのか?
今回は、脳科学からの視点もふまえて、解説していきます。
脳を活性化して記憶力を高める
人間は、『心理的プレッシャー』を感じて緊張した状態になると「ノルアドレナリン」が分泌されます。
この、脳内物質「ノルアドレナリン」が分泌されたとき、『記憶力』、『集中力』、『思考力』が高まるのです。
緊張状態によって脳を働かせる作用
ロンドン大学の研究で、このような実験がありました。
2つのグループに分けて、あるものを暗記してもらう実験です。
それぞれのグループには以下のように伝えます。
A:「終わったあとテストしますので、暗記して下さい。」
B:「終わったあと人に教えてもらいますので、暗記して下さい。」
そして、同じ時間をかけて暗記してもらいます。
そのあとテストすると、どちらのグループのほうが得点が高かったでしょうか。
正解は、Bグループ。
Aグループの「テスト」も、Bグループの「教える」も、どちらもアウトプットに変わりがありません。
しかし、心理的プレッシャーは「教える」ほうが圧倒的に大きい。
Bグループでは、”暗記したあと誰かに教えなければならない”という『心理的プレッシャー』で緊張状態に陥ります。
その結果「ノルアドレナリン」が分泌されて、『記憶力』『集中力』『思考力』が高まったといえます。
この実験結果から、次のようなことを意識すると効果的なことがわかります。
「読んだら書く」
「聞いたら話す」
「見たら試す」
なんとなく想像つきますね。次の章で、具体的に解説していきます。
(余談ですが、叱られたときの記憶が残るのも同様の効果ですね。。。)
アウトプット量=インプット量
インプットした120分が、3秒のアウトプットにしかならない話
先日、「きのう、話題の映画を観てきました!」という部下と、こんな話をしていました。
私 :「話題の映画だったけど、どうだった?」
部下:「とても面白かったですよ!」
私 :「どんなところが??」
部下:「全部面白かったです!Blu-ray出たら絶対買いますよ!」
話題となっている120分の映画を観て、出てきたアウトプットの量はたったの『3秒』でした。
翌日に『3秒』のアウトプットだと、来月はほぼ覚えてはないでしょう。
ビジネスセミナーや、大学の講義でも同じことが起きていたのなら?
大金を払っているにもかかわらず、なんとも悲惨な結果となってしまいます。
アウトプットできた量が、インプット量に相当します。
では、どうしたらインプットの『量』や『質』を高めることができるのか?
ここで、心理的プレッシャーを利用するのです。
アウトプットを前提とするだけで、インプット量が100倍に増える
さきほどの映画の例ですが、誰かに話すつもりで観ていたらどうだったでしょうか?
おそらく、『3秒』の感想では終わらなかったでしょう。
「人に話す」「報告する」「発表する」など、アウトプットする前提でインプットをすると、『何か見い出そう』と脳がはたらきます。
これが、心理的プレッシャーとなって「膨大な情報」と「気づき」を得ることができます。
「頭がいい人」や「頭がキレる人」は、”常にアウトプットすることを意識”している、もしくは無意識レベルまでのクセになっています。
さきほど紹介した3つの行動は、記憶を定着させる黄金ルールです。
すぐに実践できるものなので、今から意識するようにしてください。
「読んだら書く」
「聞いたら話す」
「見たら試す」
ある発表会で、「自分の気づきを発表するために、何か自分らしい発見をしなさい」と、参加者に軽いプレッシャーをあたえて絵画鑑賞をさせたそうです。
すると、ふだん一言二言しか話さない人たちが、3~5分も話しました。
5分は300秒なので、3秒の100倍。
いかに効果的か一目瞭然、「アウトプットする前提のインプット量は100倍」になります。
まとめ
脳の仕組みとして「2週間で3回以上アウトプット」すると、インプットした内容が記憶に定着するといわれています。
今回紹介した内容とあわせて実践してみてください。
それでは、YAKUMOでしたー
・心理的プレッシャーで緊張状態に陥ると『記憶力』『集中力』『思考力』が高まる。
・アウトプットできた量が、インプット量に相当する。
・アウトプットを前提とするだけで、インプット量が100倍に増える
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