【解説】孫正義が予言する300年後に起こる3つの未来

テクノロジー
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(引用元:ソフトバンクグループ「 ソフトバンク 新30年ビジョン」 )

孫正義氏の『30年に一度の大ボラ』

2010年、定時株主総会で「ソフトバンク 新30年ビジョン」が発表され、 孫正義氏は ”30年後” と “300年後” の未来を予言しています。



本人は『30年に一度の大ボラ』と話していますが、ITビジネスの第一線で活躍する方の発言はたいへん興味深いもの。



この記事では、孫正義氏が見た”300年後”に起こる3つの予言について解説していきます。



さて、2310年の世界はどのように変化しているのでしょうか。

 

『300年前』に起こったパラダイムシフト

 

パラダイムシフト
その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化すること(引用元:Wikipedia

 

孫正義氏は、300年先を予測するため『300年前の出来事』について調べています。

 

<300年前の世界>
  • 【平均寿命】一般の庶民:33年、貴族:39年。
  • 産業革命、工業革命が始まった
  • 「ラッダイト運動」が起こった

 

日本WHO協会の統計によると、 2016年の平均寿命が72歳ですので、300年前の人々の平均寿命が非常に短いことがわかります。



当時は、産業革命・工業革命により蒸気船や鉄道が開通し、人々のライフスタイルが圧倒的に変化する一方で、機械は人間の職を奪う脅威だという反動で「ラッダイト運動」が起こりました。

 

しかし現在では、人間は機械を使いこなし、過酷な重労働や危険な作業から解放され、衛生的になったことで平均寿命が延び、”機械と人間が共存” しています。

 

このように、過去300年で ”機械によるパラダイムシフト” が起きました。

 

次の300年間で、テクノロジーはどう進化し、人々のライフスタイルはどう変わっていくのか?

 

孫正義氏は、次のように言っています。

人類類史上最大のパラダイムシフトを体験する

孫正義氏は、これから300年間で「本当の意味での情報のビッグバンが起きる」と予測し、今はまだその入口といいます。

 

人間の大脳には約300億個の脳細胞があるといわれていますが、孫正義氏がムーアの法則に基づいて計算すると、”2018年、1チップに入るトランジスタの数が人間の大脳を上回る” 結果になったそうです。

 

さらに100年後は、コンピューター1チップのトランジスタの数は、人間の脳細胞の1垓(ガイ)倍という計算です。※1垓…1兆の1億倍

 

実際に、2019年時点で300億を大幅に上回る ”1兆2,000億のトランジスタ数を持つチップ” が発表されています。(参考:Cerebrasが開発したウェハサイズの深層学習チップ

 

そして人類は「人間の脳を超えるものが初めて地球上に生まれる」という、人類史上最大のパラダイムシフトを体験することになるといいます。

 

これが実現されると、これまであり得なかった3つのことが起こると孫正義氏は予言します。

 

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【予言①】300年後、脳型コンピュータが実現する!?

孫正義氏は、「300年後の人々は脳型コンピュータを当たり前のように使っている」といいます。

 

従来の『ノイマン型コンピュータ』は、CPUやメモリを持ち、プログラマーがプログラムを作って初めて計算するものです。

 

一方で『脳型コンピュータ』とは、 誰かがプログラミングするのではなく、人間の脳のように ”自分でデータ(知識)を集積” し、“自ら学習しながらプログラムしアルゴリズム(知恵)を獲得していく” 全く新しいコンピューターです。

 

データ(知識)の自動集積は、すでにYahoo!やGoogleがロボットクローリングで実現していることで有名です。

 

残りのアルゴリズム(知恵)についても、AIの発展によって兆しが見えはじめているので時間の問題と予測しています。

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【予言②】300年後、人類の平均年齢が『200歳』に!?

孫正義氏は、300年後の世界では ”人間とコンピューターが共に医療技術の高度化に取り組む”といいます。

 

その結果、DNA治療や人工臓器が一般化されて「人間の平均寿命は200歳」、さらには「高齢者は300歳」になる時代が来ると予測しています。

 

日本における平均寿命で、戦後すぐの1950年から比較しても約30年も伸びていることがわかっているので、あながち大ボラではないかもしれません。(参考:終活ねっと

 

とはいえ、高齢者が300歳の未来はこわいですが(苦笑)

 

【予言③】300年後、ソフトバンクは『テレパシー会社』に!?

孫正義氏は、人間の脳から手足につながる微弱な電流を使って「通信」する時代が必ずくるといいます。

 

時計やピアスに組み込まれたチップを付けた人間が、体を通信媒体にして脳とコンピューターで相互通信を行い、距離の離れたチップ同士でも無線で通信を行えるようになる。

 

そうすると、コンピュータが英語、中国語、フランス語など異なった言葉を自動翻訳して、まるでテレパシーのようなコミュニケーションができるようになると予測しています。

 

300年後のソフトバンクグループは、携帯電話会社ではなく、テレパシー通信カンパニーになっているかもしれません。

まとめ

ITビジネスの第一線で活躍する孫正義氏が、「人々を幸せにするために脳型コンピュータ、情報革命を広めていきたい」と語りました。

 

さらには、「ソフトバンクグループは、優しさを持った知的ロボットと共存する社会を実現したい」とビジョンを表明しています。

 

ソフトバンクグループ、いや孫正義氏の今後の動きには、引き続き目が離せません。

 

新発明や新技術も『脳型コンピュータ』が生み出し、未知のウイルスや大地震などの今まで人類が解決できなかったような難題も、『脳型コンピュータ』と一緒に解決していく時代が本当にくるかもしれませんね。

 

以上、YAKUMOでしたー

 

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