- PMP試験の受験勉強をしている方
- プロジェクトマネージャーを目指す方
- プロジェクトマネジメント業務に興味のある方
『プロフェッショナルの枠割と責任』とは?
PMP取得者およびPMI会員は、法律やPMIの規則に従って公平にプロジェクトマネジメント活動を行わなければなりません。倫理に反する行為は絶対に慎むべきであり、その上でステークホルダー間の利害関係を保ちながら、プロジェクトを成功に導かなければなりません。
ここでは、PMI論理・職務規定について理解していきましょう。
『PMI論理・職務規定』とは?
PMIではPMI資格認定者に対して、「PMI論理・職務規定(PMI Code of Ethics Professional Conduct)」を定めています。その中でPMI資格認定者は、次の4つの価値観を基準に行動する必要があるとしています。
①責任
・法律や規則に従うこと
・論理や法律に違反する行為を見つけた場合、適切な管理者に通知すること
・常に社会や公共から見た最善策を考えて行動すること
・自分の経験やスキルに不相応な職務は受け入れないこと
・約束は守ること
・誤謬(ごびゅう)や怠慢に気付いたら迅速に修正すること
・内部情報や機密情報を守ること
②尊重
・誠意をもって交渉に臨むこと
・地位や権威をふりかざし、他人の負担で個人的利益を得ないこと
・他人をののしる態度で行動しないこと
・他人の財産権を尊重すること
・他人に失礼になる行動をとらないこと
・他人の意見を理解するよう努めること
・対立したり意見が相違したりしても、相手に直接接触すること
・見返りがなくても専門職としての正しい態度をとること
③公平
・利害衝突が生じたら、積極的に開示すること
・利害衝突が生じたとき、解決するまで意思決定プロセスに関与しないこと
・情実(縁故、賄賂等)に基づく雇用、報奨、契約等の決定をしないこと
・性別、人種、年齢、宗教、その他による差別を行わないこと
・規則の適用に情実や偏見を加えないこと
・意思決定の透明性を実証すること
・公平性や客観性を常に見直し、必要な修正を行うこと
・情報へのアクセス手段を該当者に平等に提供すること
・人々に機会を均等に与えること
④誠実
・他人をだます行動に関与したり容認したりしないこと(虚偽の記述、情報の秘匿等を含む)
・個人利益の追求や他人費用負担増加などを招く不正直な行動をしないこと
・意思決定の透明性を実証すること
・公平性や客観性を常に見直し、必要な修正を行うこと
・情報へのアクセス手段を該当者に平等に提供すること
・人々に機会を均等に与えること
『インテグリティの確保』とは?
一般的に、プロジェクト・マネージャーは、次の3つのインテグリティを保つ必要があるとされています。ビジネスシーンでは、経営層や管理職に求められる資質として注目されています。
①個人のインテグリティ
②プロジェクトマネジメント・プロセスのインテグリティ
PMBOKガイドにあるプロセスを正しく適用すれば、プロジェクトマネジメント・プロセスのインテグリティは確保されるはず、とされています。
③成果物のインテグリティ
PMBOKガイドにあるプロセスを正しく適用すれば、成果物のインテグリティは確保されるはず、とされています。
『知的財産権の尊重と機密情報への配慮』とは?
PMI論理・職務規定では「責任」の項目で触れられており、日頃から啓蒙を行うことが必要とされています。
著作権、特許権、その他すべての知識財産を含む
機密情報、機密情報でなくとも正当な理由なく他人に伝えてはならない
『利害対立(Conflict of Interest)』とは?
PMI論理・職務規定では「公平」という条項で次のようなことを示しています。PMP試験では、職業上の論理を尊重した対応について出題されますので覚えておきましょう。
『国際プロジェクト』とプロジェクト・マネジメント
昨今増加傾向にある国際プロジェクトでは、「異文化」「多様性」を尊重しなければなりません。プロジェクト・メンバーを異文化の中で業務させる場合は、異文化を理解させるため「異文化のトレーニング」を行うことが有効とされています。
さいごに
PMP試験対策の各概要やプロセスについての解説は以上となります。出題範囲の内容が掴めてきたら、試験に向けて問題集を何度も繰り返し解いて行きましょう。
ー くらしと仕事をワンランク上に ー
以上、YAKUMO(@yakumostyle)でした。
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