【必勝ガイド】独学3ヵ月で『基本情報技術者試験』に合格する方法

資格
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こんにちは、YAKUMO(@yakumostyle)です。

飲食業界からIT業界に転身し、現在はITエンジニア ✕ マネージャーをしています。

 

さて、今回のテーマは『基本情報技術者試験に合格しよう!』ということで、ほぼ素人だった僕が1発で合格した方法を紹介します。

 

この記事を読めば、「そもそもFEとは?」「受験するメリットは?」「試験対策は?」と悩む人も、合格までの道筋が見えてきます。ぜひ、参考にしてみてください♪

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基本情報技術者試験とは?

(出典:試験要綱Ver.4.8

基本情報技術者試験(FE)とは、経済産業大臣が行う国家試験(「情報処理技術者試験」区分)で、4段階に分けられたスキルレベル2に相当します。

毎年の応募者数は約30万人と、多くの学生や社会人に活用される国家資格です。

受験対象は?

IPAの試験要綱には、対象者像に「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」と記載されています。

つまり、プログラマー(PG)、システムエンジニア(SE)、WebデザイナーなどのIT職に従事する人 or これから従事する人を対象とした試験です。

試験内容は?

分野 分類 主な内容
テクノロジ系 ①基礎理論
  • 情報理論
  • 通信理論
  • 計測・制御
  • データ構造
  • アルゴリズム
  • プログラミング 他
②コンピュータシステム
  • プロセッサ
  • メモリ
  • 入出力装置
  • システム構成
  • ソフトウェア
  • ハードウェア 他
③技術要素
  • ヒューマンIF
  • マルチメディア
  • データベース
  • ネットワーク
  • セキュリティ
④開発技術
  • 要件定義
  • 方針設計
  • 詳細設計
  • ソフトウェア構築
  • 結合・適格性確認
  • 導入・保守 他
  • 開発プロセス・手法
  • 各種管理
マネジメント系 ⑤プロジェクトマネジメント
  • 統合マネジメント
  • 資源マネジメント
  • タイムマネジメント
  • コストマネジメント
  • リスクマネジメント
  • 品質マネジメント 他
⑥サービスマネジメント
  • 設計・移行
  • プロセス
  • 運用
  • システム監査
  • 内部統制
ストラテジ系 ⑦システム戦略
  • 情報システム戦略
  • 業務プロセス
  • 活用促進・評価
  • システム化計画
  • 調達計画・実施
⑧経営戦略
  • 経営戦略手法
  • マーケティング
  • 技術開発計画
  • ビジネスシステム
  • e-ビジネス
  • 民生・産業機器
⑨企業と法務
  • 経営・組織論
  • 会計・財務
  • 知的財産権
  • セキュリティ関連法規
  • 労働・取引関連法規

基本情報技術者試験(FE)では、「IT業界で働くために必要な基本的知識はあるか?」「情報処理に必要な論理的な考え方を持つか?」を試される問題が出題されます。

上表を見てわかる通り「経営戦略」や「マネジメント」なども出題されるため、技術的な要素だけではなく、ITを活用したビジネス全般の知識も問われます。

ITパスポートとの違い

ITパスポート試験  ⇒ ”IT社会へのパスポート”

基本情報技術者試験 ⇒ ”IT業界へのパスポート”

基本情報技術者試験(FE)を受験する前に、ITパスポートを取得する方も少なくありません。ITパスポートと明らかに異なる点は、”プログラミングの知識が求められる”ことです。

合格するには、なんらかのプログラム言語(基礎知識)の習得は必須です。

平成21年度から、午後の選択問題で「表計算」が選択できるようになりました。しかし、データ構造、アルドリズム、プログラミング言語は出題されるので避けては通れません。

申込み期限・受験日は?

春期試験 秋期試験
申込期限 1月中旬~2月中旬 7月中旬~8月中旬
試験実施 4月中旬 ※第3日曜 10月中旬 ※第3日曜
合格発表 5月中旬 11月中旬

基本情報技術者試験(FE)は、年2回ほど開催されます。受験する際は、春期・秋期のどちらにするか逆算して学習しましょう。次回以降の試験スケジュールは、公式サイトよりご確認ください。

試験時間・出題数は?

午前 午後
試験時間 150分 150分
出題形式 多肢選択式(四肢択一) 多肢選択式
出題数 80問 11問
解答数 80問 5問
合格点/配点 60点以上/100点中 60点以上/100点中

基本情報技術者試験(FE)は、2部(午前・午後)に分けて試験が実施されます。

午前は暗記問題で、四肢択一式(マークシート使用)で80問出題されます。試験時間150分以内に、全問解答を目指します。

午後は応用問題で、「擬似言語」と言われる簡略化されたコンピュータ言語を用いた応用問題と、4つのコンピュータ言語から1つを選択する ”高度な知識” が問われる問題が出題されます。

試験時間は150分ありますが、その技術が何を解決し、どのような仕組みで動いているのかを理解しておかなければあっという間に時間が過ぎてしまいます。

おすすめは、”Python” か ”C言語” のどちらかで実際に簡単なプログラムを作成すること。実際に手を動かし、プログラムの動きを自分の目で確認することで理解が一層深まります。

Pythonおすすめ本
Pythonは、ほかのプログラミング言語と比べてシンプルに構造です。アルゴリズムやプログラムの知識がまったくないIT初心者の場合はPythonがおすすめです。
C言語おすすめ本
専門学校や大学でアルゴリズムの勉強をしたことがある方、C言語でかんたんなプログラムを組んだことのある方など、実務未経験者におすすめの本です。

受験手数料は?

基本情報技術者試験(FE)の受験手数料 は、平成28年度から「5,700 円」としていましたが、令和3年7月16日より「7,500円(消費税込)」に改定されました。

試験問題の印刷・運搬費用、会場借料等の値上がりや、新型コロナウイルス感染症対策の運営・管理費用の増加により、現行の受験手数料との乖離が生じたとのことです。

受験手数料に関するその他の情報
  • 午前試験o r 免除試験の予約時に支払う
  • Web領収証の発行は、受験後にオンライン上から印刷可
  • 受理した受験手数料はいかなる場合も返還できない
  • 支払方法は、クレジットカード、コンビニ払い、Pay-easy払い
  • コンビニ払い、Pay-easy払いの支払手数料 242円(税込)は自己負担
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「午前試験免除制度」とは?

(BizLearn)

午前試験免除制度とは、IPA認定講座を受講後、修了試験に合格すると基本情報技術者試験(FE)の午前試験が ”1年間免除” になるという制度です。

一般的に、修了試験(午前免除試験)は12月、翌1月に開催されます。2回まで受験可能で、1回目の修了試験で不合格になっても再受験できます。

午前免除試験を受けた方が良い?

午前免除試験そのものは、問題提供料2,000円とそれほど高くはありません。ただし、IPA認定講座の受講料は35,000円~50,000円前後かかります。

個人的には、”IT業界で1年以上の就業経験” がある方なら不要と感じています。業務で知識・技術を身に付けているはずですので、受講時間や費用を考えるとコスパが良いとは言えません。

午前試験免除制度の特徴
  • 2回まで受験可能
  • ほぼ100%過去問題から出題される
  • 合格から1年間有効
  • 午後試験の対策に集中できる

基礎知識の理解からはじめるIT業界未経験の方にはメリットが多いので、就活をはじめる学生や、異業種から転職する方はチェックしてみましょう。

興味のある方は、公式ページでご確認ください。(PDFパンフレットはこちら

取得するメリットは?

  • IT関連の業務に関して、、、
    • 担当業務で知識・技術を活用できる
    • 責任者の指導の下、予測・分析・評価ができる
    • 責任者の指導の下、提案活動に参加できる
  • システム設計・開発・運用に関して、、、
    • 担当業務で知識・技術を活用できる
    • 責任者の指導の下、システムの設計・開発・運用ができる
    • 責任者の指導の下、ソフトウェアを設計できる
    • 責任者の方針を理解し、自らソフトウェアを開発できる

これらは、IPAが定める「期待する技術水準」を分かりやすく訳したものです。基本情報技術者試験(FE)に合格することにより、これらの技術水準が満たされた証明になります。

どのようなメリットがあるかは、主に3つのケースが挙げられます。

【メリット①】学生の就職活動

就業経験のない学生にとっては、”学生時代の実績” と ”現時点の知識・技術” がアピールポイント。さらに、同じような実績・人物像なら取得資格がありなしは大きく影響します。

面接などの場面で、”現時点の知識・技術” を言葉で証明するのは困難です。その際は、資格取得や実物を見せると信用に値します。

基本情報技術者試験(FE)の午後試験対策でプログラムを作ったのなら、簡単なものだったとしても実績としてアピールできます。

【メリット②】IT業界へのジョブチェンジ

異業種から転職する場合、一般的なビジネススキルは応用できますが、専門知識や技術スキルは1から勉強していかなければなりません。

人材不足が叫ばれるIT業界ですが、ほかの業界よりも ”即戦力” を求める傾向が高いです。そのため異業種から転職する場合は、基本情報技術者試験(FE)の合格実績は強い武器になります。

ITエンジニアといっても多様に職種があるので、どんな業務をやってみたいかイメージしながら試験勉強をすると良いでしょう。

【メリット②】大手企業の評価基準は高い

誰もが知るような大手企業では、資格取得者を優遇する傾向があります。求人などで「〇〇資格取得率99%」といった企業アピールを見たことがあるのではないでしょうか。

大企業になるほど社員の採用基準を明確にする責任があるので、レベル感や数値化しやすい資格が重視されます。

一方でベンチャー企業は、小規模で数多くのプロジェクトを遂行したり、スピーディーに独自サービスを展開するため、人材に対して ”技術力” を最優先とします。

難易度は?

(出典:試験要綱Ver.4.8

上表は各試験の情報ですが、下に行くほど難易度が高くなります。基本情報技術者試験(FE)は、IPA試験のなかでは ”中の下” ぐらいです。

自社社員の実績を見ると、おおよそ学習期間は以下のようになります。

業界勤続年数 学習期間
3年以上 約1ヶ月~6ヶ月
3年未満 約3ヶ月~1年
未経験 約3ヶ月~2年

業界3年以上は ”超短期集中” で合格を目指す!

IT業界3年以上となると、複数プロジェクトで業務、リーダーを経験など、基本情報技術者試験(FE)に必要な知識・技術をすでに持っている方が多いです。

仕事が忙しくてまとまった学習時間を取れない方が多いのもこの層なので、「寝る前の1時間」「毎週◯曜日だけ」「通勤時間は必ず」など短い時間で集中的にやりましょう。

よくあるのが、「自分は経験豊富だから」と勉強せずに試験に挑むと、出題形式に慣れずに時間が足りなくなることがあるので注意してください。

試験では「引っ掛け問題」や混乱させるような「言い回し」が登場するので、問題に ”慣れる” ことも合格のヒケツです。

業界3年未満は ”コツコツ” と合格を目指す!

IT業界3年未満は、担当業務よっては試験範囲の一部しか習得できていないケースが多い層です。積極的に学びを取り入れ、コツコツとやり続けられるかが合格のカギです。

一方で、開発業務がメインの方は、3ヶ月ほどで合格する傾向がありました。自分が苦手な分野をハッキリさせて、1つずつ焦らず克服していくと理解が深まります。

学習時間を確保するタイムマネジメントや、スキルアップする習慣を身につけることで、ITエンジニアとして著しく飛躍することができます。

仕事にまだ慣れなくて大変という時期でもありますよね。家に帰ってゴロゴロしたくなる気持ちを抑える「メンタルコントロール」も大切です。

業界未経験は ”計画的” に合格を目指す!

IT業界未経験でも、情報処理分野をしっかり学んだ方なら3ヶ月で合格する方はいます。全く知識がないという方も、可能性はゼロではありません。

重要なのは「いつまでに合格するのか?」を明確な目標にして、計画的に学習を進めることです。だらだらと試験勉強をして、気づけば3年経っていたという話も珍しくはありません。

学生、就業中、無職など、境遇によって試験勉強に使える時間は違います。IT業界への参入は人生設計でもあるので、逆算しながら取り組んでください。

基本情報技術者試験(FE)は独学で合格できるレベルの試験です。しかし「どうしても分からない!」という場合は、オンライン講座などの受講を検討しましょう。


1発合格する勉強法とは?

基本情報技術者試験(FE)で難関とされるのが午後試験。なぜなら、受験者の 73 % が午後試験で不合格になるからです。

つまり、”長文問題を読み解く力”と、”知識の深さ” が合否を分けるということです。

とはいえ、午前問題では受験者の 45 % が「50~69点」に集中しているので、気が抜ける数値でもありません。午前・午後対策のバランスを上手に変化させるのがポイントです。

試験勉強の流れ

どの資格勉強でも実践していることですが、基本的な流れは3つです。

  1. 参考書を3回読む
  2. 過去問や例題をひたすら解く
  3. 正答率85%以上で受験

たとえるなら、試験勉強は絵画と似ています。

  • 参考書を3回読んで、頭の中に全体像の輪郭を描く
  • 問題を繰り返して、細部を下書き・色塗り
  • その絵を見ながら、解答用紙に写す

参考書の内容をノートに書き出して覚える方がいますが、あまりおすすめしません。それよりも、読んで覚えるつもりの集中力で勉強したほうが効率的です。

また、苦手なところは時間をおいてから再チャレンジすると記憶に残りやすいです。

必勝パターン!午後試験対策は後半にたっぷりと!

基本情報技術者試験(FE)を合格する必勝パターンを紹介します。過去問や例題を問いたら、必ず正答率を出して学習の優先度を判断するのがポイントです。

  • 試験勉強期間中:前半
    ⇒ 午前問題の正答率85%以上を最優先
  • 試験勉強期間中:中盤
    ⇒ 午後問題の学習時間を増やす
    ※午前問題が正答率85%なら午後問題をメインにする
  • 試験勉強期間中:後半
    ⇒ 午後問題の正答率85%以上を最優先

おすすめの参考書はコレ!

正直なところ、業界勤続年数3年以上の方は参考書はいりません。このあと紹介する無料学習サイトにすぐ取り掛かってもらってOKです。

業界勤続年数3年未満、業界未経験の方は、なるべく「見飽きない」「最後まで読み切れそう」な本を選ぶと良いです。

なぜなら、参考書は「頭の中で全体像の輪郭を描く」ことが大切です。必要以上の情報が収録されていても記憶できないので効率が悪くなります。

午前対策にピッタリの参考書

午後対策にピッタリの参考書

Python対策にピッタリの参考書
C言語対策にピッタリの参考書

無料学習サイトの紹介

試験対策は、”基本情報技術者試験ドットコム” が公開するWEB問題集「基本情報技術者過去問道場」を利用しましょう。

平成16年から現在にいたるまでの午前・午後の過去問がずらりと蓄積され、完全無料で利用することができます。学習履歴の管理機能もあり、これまで多くの受験者が利用した実績があるサイトです。

URLはこちら ⇒ https://www.fe-siken.com/fekakomon.php

午後問題を利用する場合は、上メニュー[過去問道場]>[過去問道場(午後)]から選択すると画面が切り替わります。

まとめ

基本情報技術者試験(FE)は、プログラマー、システムエンジニア、WebデザイナーなどIT業界で働くすべての人に必要とされる知識・技能があるかを問う試験です。

「IT業界で活躍したい」「給料を上げたい」「会社に取得を指示された」など、人それぞれ理由はさまざまですが、自分のスキルアップや証明になりますので頑張りましょう!

ー くらしと仕事をワンランク上に ー
以上、YAKUMO(@yakumostyle)でした。



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