【解説5分】「AIに仕事を奪れる!」という考え方がヤバイ理由。

目標・成功
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ここ数年、『人工知能(AI)』が世間を騒がせていますよね。

予測できない未来に期待する人もいれば、

「もしAIに仕事を奪われたらどうしよう!?」
「AIが登場したら、どんな職業を選べばいいの!?」


と、不安や恐怖を感じている人も多いでしょう。

ことの発端は、2013年にオックスフォード大学の研究発表や、2015年の野村総研の調査結果。

そこで、“これから10~20年の間に、約半分以上の仕事はなくなるだろう” と発表され、世界的に衝撃が走ったというわけです。

さて、あなたの仕事はAIに奪われてしまうのか?


答えは「イエス」でしょう。


歴史を振り返ってみれば明白で、”人類は文明を築き、文明に仕事を奪われる” ことを何度も何度も繰り返しています。

つまり、この時代の文明が『人工知能(AI)』というわけです。

では、この『人工知能(AI)』の時代を生き残るにはどうしたらいいのか?

AIの影響による社会の変化にも注目して解説していきます。

 

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半世紀前に生まれた『人工知能(AI)』

じつは『人工知能(AI)』のブームは、半世紀以上も前から繰り返してます。

第1次ブームは1960年代
AIの黎明期で、当時は研究者のコミュニティが中心です。

第2次ブームは1980年代
コンピュータの普及によって、AIに脚光が浴びるようになりました。

この年代の代表映画「ターミネーター」「トロン」「ブレードランナー」からわかるように、未来志向的な社会のムードがわかります。

第3時のブームは 2010年代。
インターネットの普及によって、ビッグデータが母体となり人工知能が発展します。

膨大な文字データの解析や、統計技術のデータマイニングからはじまり、画像データや波形データのニューラルネットワークに主流が変わっていきます。

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次の『人工知能(AI)』ブームはスタートしている

データマイニング、ビッグデータ、自動運転など、今でこそ人工知能(AI)の一部として注目されていますが、もともとは人工知能(AI)の外にあったワードでした。

このような時代の変化や、世の中の流れをつかむことは、これからの意思決定にきっと役立ちます。

近年の『人工知能(AI)』とは

1980年代の『人工知能(AI)』になくて、現在の『人工知能(AI)』にあるものは何か。それは4つあります。

  • 高性能コンピュータ
  • インターネット
  • ビッグデータ
  • センサー

近年、”高性能コンピュータ(サーバー)” が続々と登場し、それらを繋げる “インターネット” が整備され、その上に “ビッグデータ” が蓄積し、コンピュータを拡張する “センサー” が急速に発達しました。

サーバーというのは高性能のパソコンで、オンラインゲームや商品サイトなどのサービスを利用するときにアクセスするところです。

そこに、スマホやパソコンからたくさんのユーザが接続して、商品を購入した履歴や、クリックした履歴が残ります。

その大規模に蓄えられデータが、『人工知能(AI)』を育てる母体となっています。

インターネットと『人工知能(AI)』

この20年間は、インターネット上の『人工知能(AI)』が模索された時代でした。

じつは、普段から使っている「Google Chrome」や「Safari」などの検索エンジンも『人工知能(AI)』の一種です。

知りたいことがすぐに検索にヒットしたり、自動的に関連した動画を並べるYoutubeなど、あなたも肌で感じているのではないでしょうか。

検索エンジンは『人工知能(AI)』を働かせて、あなたが求めるデータをインターネット上にある膨大のデータ群の中から探し出しているのです。

『人工知能(AI)』とは、わたしたちがインターネット空間に広がるデータの海を旅するための ”船” のようなもの。

無限に広がり続けるデジタルの世界で、『人工知能(AI)』の助けなしでデータの海を進むことは、もはや出来ないでしょう。

そして、ますます蓄積されていくデータの海を、より強力な検索能力もった『人工知能(AI)』に乗って旅を続けることは、間違いなく訪れる未来と言えるでしょう。

 

『人工知能(AI)』と仕事

これから、社会に『人工知能(AI)』が普及される最初の段階として、『人工知能(AI)』が活躍する場が整備されていきます。

いま話題となっている「5G」も、『人工知能(AI)』の発展をさらに加速させていくことでしょう。

それは、1980年代にコンピュータが普及されはじめた頃のように、コンピュータをうまく活用する方法を考え抜いたあげく、サービスが展開されていったのと似ています。

当時もコンピュータの普及により、仕事が奪われると世界が騒ぎました。
つまり、”人類は文明を築き、文明に仕事を奪われる” ことを繰り返しているのです。

しかし、いますぐに『人工知能(AI)』が勝手に社会に導入されていくことはありません。

いまの『人工知能(AI)』には、人間のような比喩(メタファー)の能力がない。

そこには、人間の知能と圧倒的な違いがあるからです。

人間の知能と『人工知能(AI)』の大きな違い

現実空間で、比喩(メタファー)の能力をもたない『人工知能(AI)』はあまりにも非力です。

いうなれば、『人工知能(AI)』は ”頑固な専門家”。与えられた問題の枠(フレーム)の中では、おそるべき正確さで休まず作業しますが、よく似てることや、ちょっと違うことになると指一本動かさなくなります。

たとえば、お掃除ロボットを効率的に動かすには、部屋をある程度片付けて障害物をよけておく必要がありますよね。(もちろん、その後はお掃除ロボットが、いつまでも丁寧に掃除を続けてくれますが、、、)

ロボットと『人工知能(AI)』は、設定されたフレームの中では絶大の力を持ちますが、現実空間には部屋の障害物のようにノイズとイレギュラーの多い環境です。

現段階では、『人工知能(AI)』がある程度の柔軟さを持つことは難しいので、人間が設定した問題を『人工知能(AI)』が担当する社会が続くでしょう。

『人工知能(AI)』に仕事が奪われる人とは

単一な作業は『人工知能(AI)』に任せた方が正確で効率がいい、だからといって誰でもできる職業が消えていくという考え方は危険です。

なぜなら、単一な作業だけの職業は世の中にはそんなにありませんし、すでにそういった仕事はロボットなどに置き換わっているからです。

人間と知能と『人工知能(AI)』の圧倒的な違い、それは比喩(メタファー)の能力

いいかえれば、この能力さえあれば職業が何であろうと生き残ることができると言えます。

よく、「次の時代を生き残るにはプログラマー!」というような求人広告を目にしますが、すでに自動でプログラミングするソフトは存在します。

プログラムを書けるだけなら『人工知能(AI)』で済みます。
では、なぜプログラマーがまだ必要なのか?

プログラマー(人間)は、効率よく『人工知能(AI)』を使って、要求を満たすように仕上げていくからです。

また「営業職がAIに奪われる!」という話も聞きますが、本当にそうでしょうか?

「顧客自身が悩んでいることを解決しようとする過程で、じつは本当の原因が別にあることがわかった」

ということはよくあります。今のところ、このような芸当は『人工知能(AI)』にはできません。

つまり、比喩能力(メタファー)の弱い人が、AIに仕事を奪われる可能性大ということです。

まとめ

『人工知能(AI)』はアップデートされ続け、きっとお掃除ロボットも、障害物をどけて段差や階段もスムーズに移動できるようになるでしょう。

人間も同じようにアップデートしていかなければ、少しずつ『人工知能(AI)』に仕事を奪われていくことは明白です。

「AIが仕事を奪う」という考え方ではなく、「AIと融和する社会」を考えることで、新しい人間の働き方が見えてくるのではないでしょうか。

以上、YAKUMOでした。

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