この記事はこんな方におすすめ
- PMP試験の受験勉強をしている方
- プロジェクトマネージャーを目指す方
- プロジェクトマネジメント業務に興味のある方
『プロジェクト・スコープ記述書』とは?
プロジェクト・スコープ記述書は、「プロジェクト・スコープ」と「プロダクト・スコープ」を含むスコープ全体を文書化したものです。
これにより、プロジェクト・スコープの内容をステークホルダーと共通理解を得ることで、マネジメントを実行することができます。
またプロジェクト実行時は、プロジェクト・スコープ記述書がプロジェクト・チームの作業のガイドとなり、変更要求や追加作業プロジェクトの範囲内か範囲外を評価する基準となります。
プロジェクト・スコープ記述書には次のことが記述されます。
プロダクト・スコープ記述書
成果物
成果物の受入基準
プロジェクトからの除外事項
『スコープ定義』のツールと技法は?
プロジェクト・スコープ記述書を作成するために用いられるツールと技法は次が挙げられます。
プロダクト分析
プロダクトやサービスの使用性、特性、作成しようとしているものなどを把握し、プロダクトやサービスを定義するために使用されます。
プロダクト・ブレークダウン(Product Breakdown Structure;PBS):
開発・作成する製品の全体と部分の関係を階層的に示した製品構成図。顧客価値を起点に、成果物としての製品を抽出し、定義・構造化します。
開発・作成する製品の全体と部分の関係を階層的に示した製品構成図。顧客価値を起点に、成果物としての製品を抽出し、定義・構造化します。
システム分析:
システムの設計、改善に用いられる分析手法で、システムを構成する要素間の相互関連特性を定性・定量的に把握することを目的とします。
システムの設計、改善に用いられる分析手法で、システムを構成する要素間の相互関連特性を定性・定量的に把握することを目的とします。
要求事項分析:
ユーザーから収集した情報を分析・確認するプロセスで、ユーザー、ステークホルダーとの頻繁なコミュニケーションが必要とされます。
ユーザーから収集した情報を分析・確認するプロセスで、ユーザー、ステークホルダーとの頻繁なコミュニケーションが必要とされます。
システムズ・エンジニアリング(SE):
システムの企画段階から運用・廃棄までのライフサイクル全体をカバーし、技術的な要素だけでなくプロジェクト管理や運用管理など、多岐にわたる要素を統合的に扱われます。
システムの企画段階から運用・廃棄までのライフサイクル全体をカバーし、技術的な要素だけでなくプロジェクト管理や運用管理など、多岐にわたる要素を統合的に扱われます。
価値工学(Value Engineering;VE):
製品やサービスの価値を「機能」と「コスト」の関係でとらえ、最低のコストで必要な機能を達成することを目指す手法。
製品やサービスの価値を「機能」と「コスト」の関係でとらえ、最低のコストで必要な機能を達成することを目指す手法。
価値分析(Value Analysis;VA):
製品やサービスの価値を分析して向上させる組織的な活動。VAとVEは基本的に同義ですが、VEは、量産化している既存製品に対してコストダウンを図る活動と区別される場合がありあます。
製品やサービスの価値を分析して向上させる組織的な活動。VAとVEは基本的に同義ですが、VEは、量産化している既存製品に対してコストダウンを図る活動と区別される場合がありあます。
代替案分析
代替案分析とは、プロジェクト検証に特定されている ”要求事項や目標を満たす複数の方法を評価” するデータ分析技法です
プロジェクトの目標を達成させるために利用できる様々な選択肢に対てし、運用コスト、リスクなどの様々な要因を分析的に比較して評価し、選択肢を決定します。
代替案分析は、基本的に以下のような手順に従って進めていきます。
- 選択肢の収集
- 基準の設定
- 選択肢の評価・比較
- 選択肢の決定
まとめ
今回は、「スコープ記述書」について触れました。次回は、「スコープ」と「WBS」について解説していきます。
ー くらしと仕事をワンランク上に ー
以上、YAKUMO(@yakumostyle)でした。
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